天神駅25時

*************************

世界をふたつに分けるんだ 
嫌いなもの と 好きなもの 
私のような人間は きっと 嫌いな方に入るんだ 
単純な性格と 凡人の才能を 振りかざしては揚々と 
歩く姿が笑えるもので 

世界をふたつにわけるんだ 
夜中の街 と 昼の街 
私はずっと昔から 夜中の方が好きなんだ 
安心と 静寂と 肝心の焦点を 
一日の終わり際 とてもはっきりと見せてくれる 

いつかは朝になることを知りつつ 

重なり合った状況の ひとつひとつに判断を 
記憶違いの約束は 忘れることでキャンセルを 

気付いただろう 同じことさ 私もあなたも夜の月も 
25時の並木坂に失くした葉を探すのさ 
天神駅の黒い空に叫べど届きはせず 
ただひとつの願い事さえ 

胸に誓った公約も 頭につけた冗談も 
私のような人間は きっと ひとつひとつを変えるんだ 
単純な性格と 凡人の才能を 振りかざしては揚々と 
ふと立ち止まり笑い出す 

歩いた道はもう振り返らずに 

重なり合った状況の ひとつひとつに判断を 
記憶違いの約束は 忘れることでキャンセルを 
全ての嘘に愛情を 全ての夜に感情を いつかの嘘にキャンセルを 

遠い昔の夢を見てた


*************************
BACK